たいへん—-お久しぶりです。
2019年7月。あるご夫婦が結婚式でトラブルに遭われ、SNS上で結婚式場への批判が集まっています。
そのご夫婦の友人のSNSへの投稿では、数々のミスが取り上げられていますが、
それを見ると、どれも似たようなことは私が関わっていた(新郎新婦ではありません)挙式中、披露宴中に発生した経験があります。
実際に今現場で働いている方達も、「明日は我が身」と感じでいるのではないでしょうか。
「一日一組と言われていた」
成約するときの営業担当者はそう言ったのでしょう。しかしその後に、同じ日の予約を取る別の営業担当者に、その重要項目が伝わらず、予約を取ってしまったのかもしれません。
「子供にノンアルコールドリンクをすすめられた」
もしかしたら、サービス担当者が未成年の学生アルバイトで、ノンアルコールのドリンクの意味が分からなかった。あるいは、その子供の親がどう感じるかまで、想像できなかったのかもしれません。
「ケーキの後に巻き寿司が出た」
巻き寿司は、今回の結婚式と特別料理で、いつもはなかったので、デシャップ担当者は、「巻き寿司」があることを失念していたのかもしれません。
あくまで想像ですが、どこの会場でも発生してもおかしくないトラブルではないでしょうか。
他にも、私が関わった挙式披露宴では、「挙式担当者が、お父様が出席されていないにも関わらず、『お父様はどこですか?』とお母様に確認した。」ということがありました。
司会者や音響担当者、挙式担当者は、会場やプロデュース会社の人間ではなく、全く別の業者ということが多いです。
また、引出物においては、私は、学生時代にも結婚式場でサービスのアルバイトしていましたが、
引出物を袋に入れる作業時、その年齢のときの私は、「間違って入れても、後から誰かがチェックしてくれるだろう」と考えていたのは確かです。
挙式、披露宴には多くの人が関わります。
連絡事項が行き届かない、思いが届かないということは実際あるように感じます
会場によっては、披露宴前に、担当プランナーがサービススタッフのミーティングで、「どんな想いを持って、新郎新婦が今日の挙式披露宴を迎えるか」を話す場を設けていることもありますが、全ての関わる人に、全ての想いを伝えるのは難しいでしょう。
これはもしかしたら、結婚式場の言い訳の羅列かもしれません。
「忙しいは理由にならない。」「一生に一度。」「大金を払っているのに…」という考えも分かります。
しかし、今のサービス業は慢性的な人手不足。そして、instagramなどの影響で新郎新婦の要望は大きくなるばかり。
プランナーさんの苦労は計り知れません。
だからこそ、結婚式場の企業は、担当者一人に任せるのではなく、どうやってシェアし、フォローし合うのか。
そのシステム作りが課題でしょう。
今回、このような事態になったのは、トラブルが起こった後に、誠実に対応できなかったことが全てだと思います。
これを機会にwedding業界全体が淘汰されるべきなのではないでしょうか。
「件数ばかりをあげるのではなく、自社の損益分岐点を考える。」
「お客様に対してできないことは、できないという。」
今回取り上げたご夫婦に降りかかったトラブルはもしかしたら、私が取り上げた事例に全くあてはまらない事柄かもしれません。
一刻も早く解決でき、平穏な日常が戻ることを願います。